在宅医療は、病院に足を運ぶのが困難な患者様に対して、たとえて言えば、病院で診察を受ける代わりに、医療スタッフが自宅にやってきて、病院と同じように、定期的に診察を受けられる、と考えてもらったらいいかと思います。
　検査も、血液検査、必要に応じてレントゲン撮影、心電図、エコーも行うことができます。
今まで一般に言われている往診が、例えば熱が出たときとかの何かあったときに自宅に伺うのに対して、訪問診療は定期的に自宅を訪れて状態が悪くならないように管理していきます。
　その中で急に調子が悪くなったときには患者様の状態も日頃からよく分かっているので的確な対応ができ、場合によって往診をして的確な治療を行うことができます。
　ですから、あくまで訪問は定期の診療時間に行い、調子が悪くなったときには、２４時間対応でいつでも相談できる、ということです。
　通常の病院での外来診察はいくらがんばっても５分間くらいですが、在宅診療では、２０分,３０分とじっくり話が聞けて診察できるというメリットが大きいと思います。
また病院に行くのが難しい人でも家にいながら診療を受けることができ、薬も薬局から自宅に届けます。
　入院、外来診療に続く第三の選択として在宅医療がある、と考えてもらったらよろしいかと思います。